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2025.11.01

インバウンド客の心をつかむ「日本風お土産グッズ」販売戦略

コロナ禍を経て回復基調にあるインバウンド市場は、日本の観光地にとって大きなビジネスチャンスです。

彼らが求めるのは、単なる商品ではなく「日本ならではの体験」を持ち帰れるお土産。

日本のコンテンツの魅力を最大限に活かし、インバウンド客に響くお土産グッズを開発・販売するための戦略をご紹介します。

 

1. ターゲットが求める「日本らしさ」の再定義
インバウンド客が日本に求める「日本風」は一様ではありません。例えば、下記のような傾向があると言われています。

◉ 欧米・オーストラリア圏の観光客:伝統的な美意識、例えば「侘び寂び」や「ミニマリズム」、繊細な工芸技術に価値を見出すと言われています。
グッズ例: 盆栽や枯山水からインスパイアされたジオラマアクスタ、水引や組紐をモチーフにした和モダンデザインのグッズ。

◉ アジア圏の観光客:キャラクター文化や最新のトレンド、あるいは地域特有の「限定性」に魅力を感じます。
グッズ例: 人気キャラクターと地域の祭りや風景を融合させたデザイン、SNS映えする華やかなパッケージ。

ターゲットとする国・地域の嗜好を深く分析し、コンテンツの世界観と「日本らしさ」を融合させることが第一歩です。観光地の皆様が感じる「こんな物が売れそう!」という直感を大切に、グッズ開発業者と相談するのが良いでしょう。

 

2. コンテンツと伝統工芸の融合:価値の深化
グッズに「物語」を持たせるには、日本の伝統工芸や地域産業とのコラボレーションが有効です。

◉ 技術の活用:例えば、キャラクターグッズや地域の名産品に漆塗りや金箔押し、友禅染めなどの技術を取り入れます。これにより、単なるキャラクターグッズが「美術工芸品」としての価値を持ち、高単価での販売が可能になります。

◉ 地域との連携:地方の伝統的な柄や、その土地でしか採れない素材を活用することで、「ここでしか買えない」という強い限定性が生まれます。これは、旅の記念としての購買意欲を大きく刺激します。

 

3. 販売戦略:購入体験をデザインする
商品を開発するだけでなく、どこで、どのように売るかが成功を左右します。

◉ 戦略的な販売場所:空港や国際線が乗り入れる駅、高級ホテル内の土産店、免税店など、インバウンド客の動線に合わせた場所での展開が重要です。また、観光地にある既存の和雑貨店などとの協業も有効です。

◉ 多言語対応と越境EC:パッケージやPOP(店頭広告)は必ず多言語(英語、中国語、韓国語など)で解説し、商品の背景にある文化や物語を伝えます。さらに、帰国後に「買い足し」ができるよう、海外発送に対応した越境ECサイトを開設することで、継続的な収益源を確保できます。

◉ 「体験」としての販売:単に商品を陳列するだけでなく、デモンストレーション販売や、購入したグッズにその場で名前を刻印するなどの「体験型販売」を取り入れることで、記憶に残るお土産となり、口コミ効果も期待できます。

 

日本のコンテンツが持つ力と、奥深い日本の文化・技術を掛け合わせることで、インバウンド客にとって忘れられない価値を持つ「珍しい」お土産グッズが誕生します。これは、日本の魅力を世界に発信する絶好の機会となるでしょう。

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